輸出貿易保険

詳細は、独立行政法人日本貿易保険 (NEXI) のホームページを参照

http://www.nexi.go.jp/

 

1.貿易保険の利用シーン
(1) 初めての海外取引または新たな顧客と始めた取引
買主(輸入者)の倒産、外国政府と締結した輸出契約の突然のキャンセルなどの信用リスク、売主(輸出者)の責任ではない非常リスク(為替制限や輸入制限、戦争や革命等のカントリーリスクにより支払いがされない恐れがある場合)に貿易保険を付保。
(2) 既存取引が拡大し、買主からL/C取引から後払いベースへの変更に応じたりすると、その間に相手が倒産したり、政変が起きたりして代金回収のリスクが増える。

(3) 買主からのキャンセルや債務不履行、輸出者による品質クレームなどは信用リスクではないので、貿易保険の対象外。

(4) 輸出のほか、投資・融資を行う本邦企業のリスクに備える。

 

2.利用可能な企業

(1) 日本国内に居住していて、活動の基盤が日本国内にある企業であれば、日本法人、外国法人を問わず利用可能。

(2) 日系企業の海外子会社や海外支店が直接の利用者となることも可能。(現地法による利用規制がある国が多いため、そのような規制に抵触しない範囲・方法に限る。)

 

3.貿易保険の填補割れ部分

通常80%~97.5%。 被保険者に回収努力を求めるため、リスクの一部を被保険者の負担としている。(サービサーに回収委託をすることも可能。)

 

4.貿易保険の商品種類
(1) 貿易一般保険:個別保険、包括保険 など

①非常リスク、信用リスクで、貨物を準備したのに土壇場で船積できなかった、船積したが代金が払われない場合。

②売買契約後1か月以内で船積前に申し込み。

③被保険者は輸出者。

 

(2) 輸出手形保険

①D/P、D/A手形を買い取った銀行が被保険者。輸出手形を買い取った銀行が、手形不渡りの場合に補填。

②保険料は輸出者が払う。

③手形金額の95%が払ってもらえる上限。

④船積日より21日以内に銀行が買い取り、買取り日から5営業日以内にNEXIに通知。

⑤保険期間は銀行買取日から荷為替手形の満期日まで。

⑤債権回収の専門会社(サービサー)に回収委託をする場合もある。

⑥輸出者または買取銀行が、輸入者の信用悪化を知っていて保険事故発生は、保険金が支払われない。

⑦クレーム時にB/Lは全通そろっている必要がある。

・輸出者が一部のB/Lを輸入者に直送済みだった場合は、輸出手形保険は付保できない。

・AWBやSea Way-billは有価証券ではないので、Consigneeが手形の取り立て銀行となっている必要がある

 

 

 

(3) 限度額設定型貿易保険

同じ買主に継続出荷の場合。 中小企業の場合は特定の買主と継続的に取引する場合が多いので、これを使うケースが多い

 

(4) 中小企業輸出代金保険

個々の輸出契約を対象。契約金額5,000万円以下、決済期間180日以内に限定。船積み後の非常・信用リスクをカバー。売買契約のエビデンス提出不要など、簡素な手続で付保可。

 

5.NEXIの貿易保険引き受け方針

(1)相手はNEXIの海外商社名簿(バイヤーズ・リスト) に入っている事。

入ってなければダンレポのコピーを添付してNEXIにバイヤーズ・リスト登録の申請を行う。

(2) バイヤー格付
 G (Government)
 E (Enterprise) 民間企業
  EE,EA,EM,EF までが付保の対象。ECは信用状態不安あり。
 S (Security)  銀行(Gに区分される銀行を除く)
 P (Provisional) 上記以外 

 

(20181022)