AWB

航空運送に関する条約

1929年 ワルソー条約

1955年 ヘーグ改正ワルソー条約

1975年 モントリオール第4議定書(モントリオール改正ワルソー条約)

2003年 モントリオール条約 運送人責任限度額1kgあたり17SDR

(20160419)

 

【1】AWBの種類
(1) Master Airway Bill 航空会社が混載業者に発行
(2) House Airway Bill 混載業者が発行

【2】AWBの通数
(1) ORIGINAL元本3通→シッパー用は1通なので、全通の提出は求められていない。
1:航空運送人用(契約書的役割)→荷送り人が署名
2:荷受人用(貨物と同時に届く。送り状の役割)→航空運送人、荷送り人の双方が署名
3:荷送り人用(貨物の受領書、契約書的役割)No.3には運送人が署名→荷送人がAWB上の荷主保険を利用した場合は、ORIGINAL-3が保険契約証となる。
航空貨物引取りの際、オリジナルの提出は不要。
(2) 副本6通
1:着地で荷受人に貨物を引き渡す航空会社用
2:着地の空港用
3~5:運送に関与した航空会社用
6:AWB発行代理店用


【3】AWBのフォーム
航空運送状の書式は航空会社がIATAメンバーであるか否かを問わず、IATA制定の書式を使用。混載業者もこれに準じている。各社のロゴマークのつかないIATAのニュートラルフォームが使われている。

【4】AWBの性質

AWB        記名式    有価 証券でない   運送契約の証拠     物品受領証
               受取式
------------------------------------------------------------------------------
船荷証券 指図式   権原証券        運送契約の証拠    物品受領証

 

上記の通りAWBは記名式であり、有価証券でないため、AWBをL/Cで用いる場合:

① Consignee欄

  L/C発行銀行とする。貨物を担保とするため。

② Handling Information欄やNotify Party欄

 輸入者を記入する。

着地では輸入者がL/C決済をし、銀行から Release Order を受け取り、これを航空会社に提示して貨物を受け取る。


【5】航空運賃

(1) 発地国通貨建て。
(2) 実重量または、容積重量(6,000cm3を1kgとして換算、端数は0.5kg単位で切り上げ)の大きい方にもとづいて運賃計算。(ちなみに海上運送では10,000cm3=1kg)
IATAの規定に基づき、貨物の容積を6000cm3当たり1Kgとして換算し,貨物の容積重量が実重量を超える場合は容積重量を基に運賃計算をする。
(3) タリフ
国際線ではIATAの運賃会議で決定された運賃が適用されていたが、EUやオーストラリアでその適用が廃止され、我が国においても独占禁止法の適用除外とされる方向にある。

航空貨物の運賃体系は、「従量料金」「従価料金」「その他手数料」からなる。

<従量料金>
①最低料金(Minimum Charge)
貨物の重量または容積重量によリ計算した運賃が最低料金以下の場合、賃率表の最低料金欄に記載されている運賃が適用される。
② 一般貨物賃率(General Cargo Rate: GCR) :
対象:品目分類賃率(Commodity Classification Rate:CCR)、特定品目賃率(SCR:Special Commodity Rate)適用貨物以外の全貨物
貨物の品目に関係無く適用
 45Kg未満、45Kg以上、100Kg以上の区切りで、重いほど段階的に賃率が下がる様に設定されている。
(20160419)

Air Freightの計算例

与件
8 carton boxes
Net 28kg/carton
Gross 30kg/carton
Measurement 60cmx60cmx60cmx8 cartons
Declared Value for Carriage  JPYEN 960,000.-
Narita-Los Angeles

換算レート JPY80/USDLS とする。

 

タリフ

Narita

Yen 

Los Angeles M    6500 

                  N      600

                 45      400 

               100      350 

               300      290     

Valuation charge  0.5% 


計算過程
(1) 重量勝ちか、容積勝ちか
Gross 30kg/carton x 8 carton boxes =240kg
Measurement 60cmx60cmx60cmx8cartons=1,728,000cm3÷6000cm3=288kg (容積勝ち) 
容積勝ちで288Kgで計算 

Los Angeles M    6500    ミニマム6500円

                  N      600  45kg未満 キロ600円

                 45      400  45kg以上100Kg未満  キロ400円 

               100      350  100Kg以上300kg未満 キロ350円 

               300      290      300kg以上      キロ290円 

  

100  350 (100Kg以上300Kg未満  キロ350円)

のレートを用い、288kgx 350円/kg=100,800円

 

しかし、仮に重さを300Kgとみなした場合は

300      290      300kg以上      キロ290円 

が適用され、300X290円/Kg=87,000円で済む。

 

上述通り、貨物運賃は重量逓減制により、45Kg以上の各種重量段階があり、重量段階が高くなると料率が低くなる。このため、実際の貨物の適用重量段階より重い次の段階の重量および料率にもとづき計算した料金が安いのなら、その料金を適用する事が出来る。これを"As"取りという。

 

(2) 従価料金(Valucation Charge)

・国際線航空貨物の場合は、IATA約款によりUS$20.00/kg以上の高額貨物に従価料金がかかる。

与件では0.5%

・従価料金を適用する場合のキログラム当りの貨物の価額は、運送にあたっての荷送人の申告価額を貨物の実総重量で除したものする。

Gross 30Kg x 8 cartons = 240Kg

申告価格960,000円÷240Kg=4,000円/Kg  (@\80/US$)  US$50/kg

・US$50/kg-US$20/kg=US$30/Kg x Gross 240Kg=US$7,200.

US$7,200x 0.5%=US$36.00.-    (@\80/US$) \2,880.- が従価料金。

 

従って、航空運賃87,000円+従価料金\2,880.-の合計は¥ 89,800.-となる。